「限定」に弱いのは消費者の普遍的な心理です。「数量限定」や「期間限定」は強力な販促手段となります。希少性を演出することで商品・サービスの価値を上げることができます。これは経済活動における基本的な原理原則といえるでしょう。

経済学者のライオネル・ロビンズは自身の著書『経済学の本質と意義』(Essay on the Nature and Significance of Economic Science)で経済学の定義を「様々な用途を持つ希少性のある資源と目的との間の関係としての人間行動を研究する科学」としています。「希少性」と「人間行動」に着目しているのです。商活動は経済学で説明することができます。

人間は「希少性」があるものに経済的価値を見出します。貴金属の「金」はその最たるものでしょう。金に経済的価値がある一番の理由は希少性があるからです。綺麗だから、保存性に優れているからという理由もありますが、一番の理由は希少性に優れていることにあります。地中にある金の埋蔵量はオリンピック用プール1杯程度しかないと言われています。非常に限られた量しかないのです。

■ ダイヤモンドの供給量を意図的に抑えることで希少性を演出している

「ダイヤモンド」も同じです。希少性により高い経済的価値を維持しています。ダイヤモンドの場合、さらに巧妙な希少性の演出を垣間見ることができます。数百年前まではダイヤモンドはインドやブラジルの極一部の地域でしか採れませんでした。希少性があり非常に高い価値がありました。しかし、今では世界各地で採掘できるようになりました。採掘量で言えば、ダイヤモンドは決して希少ではありません。それでも、今でも高い経済的価値を維持しています。

ではなぜ、今でもダイヤモンドに希少性があるのかというと、ほとんどすべてのダイヤモンドを南アフリカの企業「デビアス」が独占供給しているからです。セントラル・セリング・システムとして知られる同社の流通システムを通して市場に供給量を抑えて流通させています。意図的に供給量を抑えているのです。同社には年々在庫量が積み上がっていきますが、それでも供給量を増やすことはありません。在庫を保管する費用よりも供給量を抑えることでつり上がった価格から得られる利益のほうがはるかに大きいからです。

■ 水は希少性が低いため経済的価値は低い

金やダイヤモンドの例から分かる通り、希少性こそが経済的価値を決める決定的な要素となります。水は人間の生命の維持や生活を送る上において欠かすことのできない大事なものですが、どこでも簡単に手に入るため希少性は低く、経済的には低い価値にしかなりません。ペットボトルの水に数百円の価格をつけたら誰も購入しません。

「数量限定」や「期間限定」は供給量を意図的に抑えることに他なりません。供給量を抑えることで希少性を演出できます。競合にはない自社独自の商品・サービスであれば、「限定」は強力な販促手段になりえます。「限定」による希少性により商品・サービスの価値は何倍にも跳ね上がるのです。

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