東京・銀座に本店を構える、巨大な餃子を提供する「銀座天龍」。昭和24年創業の老舗の北京料理店です。60年以上引き継がれる伝統の味と変わらぬ調理法を守り抜いて営業を続けています。

銀座天龍は『ミシュランガイド東京2016』(日本ミシュランタイヤ)で、5000円以下で食事ができるおすすめの店「ビブグルマン」に選ばれました。ビブグルマンは、三つ星、二つ星、一つ星の評価からは外れるものの、安くておすすめできる店が選ばれるものです。

■ 銀座天龍の魅力に迫る

「銀座天龍 本店」は2016年3月7日に新店舗として営業を開始しました。以前と同じく銀座での立地です。しかし、新店舗はビルの4階にあり、決して好ロケーションというわけではありません。それでも行列ができる程の人気店に変わりはありません。4階という不利なロケーションでも抜群の知名度とブランド力で集客を実現することができています。

店頭にはおなじみ、巨大な餃子のオブジェが飾られています。同店の赤色の入り口の前に長い行列ができていました。行列に並ぶとすぐに、後方に続々と人が並んできました。すごい人気です。

店内はガラス張りで外から太陽光が注ぎ、開放感があります。天井には真紅のお洒落な照明があり人目を集めています。同店のキーとなるイメージカラーは「赤」のようです。

■ 巨大な餃子に隠されている秘密とは?

銀座天龍の看板メニュー「焼きギョーザ(8ヶ)」(1050円)が運ばれてきました。餃子の長さは12、3センチ程度あります。一般的な餃子と比べて圧倒的に大きいです。8つの餃子の一部が皿からはみ出しています。

ニンニクなどの香味野菜は使用されておらず、餃子特有の臭いはありません。味は普通の餃子と特段変わりはないようです。何よりも「大きさ」を売りにしています。店内客の多くがこの巨大な餃子を注文していました。

マーケティングの観点から見ると、巨大な餃子を看板メニューとすることは非常に理にかなっていることがわかります。現代マーケティングの第一人者として知られる経営学者のフィリップ・コトラーが提唱している「ラテラル・マーケティング」に、商品の差別化を図るための6つの技法というものがあります。

そのうちの一つに「強調する」という技法があります。商品を構成する一部または全部を「強調する」ことで他との違いを生み出すことができます。巨大な餃子はまさに大きさを「強調する」ことで生まれたメニューといえます。

巨大な餃子を開発することは難しいことではありません。大きさを「強調する」ことは誰にでもできます。しかし、それを商品の差別化として経営に活かしている人や店はほとんどありません。意識的にしろ無意識的にしろ、銀座天龍は多くの店がやっていないことを昔から愚直に実行してきたことにより、差別化を図ることに成功したといえます。

銀座天龍は「老舗ブランド」だけに甘えてきたわけではないようです。卓越したマーケティング戦略が銀座天龍には存在していたのです。

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