モール型ショッピングセンター「イオンモール」を運営するイオンモール株式会社の2017年2月期第1四半期(3〜5月)決算は、売上高(営業収益)は669億円(前年同期比20.0%増)、営業利益は113億円(1.7%増)となりました。増収増益で、売上高と営業利益ともに過去最高実績となっています。

直近5年の売上高(通期)は一貫して増加しています。12年2月期は1508億円、13年は1614億円、14年は1769億円、15年は2039億円、16年は2297億円と右肩上がりで成長しています。16年の営業利益率は19.1%と高い数値となっています。

イオングループは「都市シフト」をグループ共通の戦略として掲げています。その一環として、イオンモールは2016年3月に株式会社OPAを完全子会社化し、都市型ファッションビル事業を推進しています。このことが増収の大きな要因となりました。

■ 日本人の「新しいもの好き」に対応するためにリニューアルを積極的に行った

イオンモールは近年、国内モールのリニューアルを積極的に行っています。積極的なリニューアルが好調な業績を支えています。17年3〜5月期だけで10モールを、新規テナントの導入や既存テナントの業態変更・移転・改修・増床などのリニューアルを行っています。リニューアルしたテナント数は652にもなります。

日本人は「新しいもの好き」です。リニューアルによりテナントを新陳代謝することで、常に新たな発見と驚きを提供することができます。テナント側としては、生き残りをかけて切磋琢磨せざるをえず、結果としてサービスレベルの向上にもつながっています。また、改修によりモール施設の老朽化の歯止めにもつながっています。

小売業の売り上げはオープン3年目にピークを迎え、その後は成長が鈍化する傾向にあります。イオンモールの年齢は平均で10.3年程度です。モールの魅力と鮮度を上げるためにはリニューアルが不可欠といえます。

イオンモールは今後も積極的なリニューアルを行うとしています。2016年度で21モール(15年度実績は12モール)のリニューアルを計画しています。

■ 「地域密着」と「体験・体感」がカギとなる

そして、イオンモールの好調な業績を支えているのは、地域に密着した個性あるモールづくりを推進していることと、体験・体感型サービスの提案を大規模で展開していることにあります。

地域密着の例として、「イオンモール佐久平」では「日本三大ケーキのまち」のひとつと言われる佐久市のケーキの魅力を地域で広めるため、地元のケーキ店の協力を仰いでモールで試食会を開催しました。このような地域住民との関係性の強化を図る施策をイオンモールは積極的に行っています。

体験・体感型サービスの提案も積極的に行っています。それを示す象徴的なモールとして、2013年12月、千葉市美浜区にオープンした「イオンモール幕張新都心」が挙げられます。「夢中が生まれる場所」をコンセプトに、モノ、コト、ネットを融合した次世代型ショッピングモールとなっています。単に「モノ」を提供するのではなく、体験・体感といった「コト」を提供するコトに注力しています。

イオンモール幕張新都心には、吉本興業の人気芸人がライブを行う「よしもと幕張イオンモール劇場」や、歴代東映ヒーローをテーマにした体験型エンターテインメントミュージアム「東映ヒーローワールド」、子供が憧れの職業人に変身できる体験型テーマパーク「Kandu(カンドゥー)」など、体験・体感型の施設が多く存在します。

イベントも数多く行われています。有名アーティストによるライブイベントや有名人のトークショー、人気アニメのショーや撮影会などを定期的に開催しています。

テナントにおいても、体験・体感型のサービスを提供するところが少なくありません。たとえば、ピザを提供するある飲食店では、子供がピザ職人のユニフォームを着用してピザづくりを体験することができます。

■ イオンモールは質と量ともに競合他社を圧倒している

「イオンモール幕張新都心」を体験・体感型サービスの提案の先端を行くモールとして挙げましたが、他のイオンモールも同じく「体験・体感」を重視しています。そして、地域に密着したモールづくりを推進しています。もちろん、競合他社のモールやショッピングセンターでも同様の価値やサービスを提供しています。しかし、質と量ともにイオンモールは他を圧倒しているといえるでしょう。

イオンモールの好調な業績を支えているのは、「地域に密着した個性あるモールづくり」と「体験・体感型サービスの提案」の圧倒的なチカラにあるといえそうです。

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