ポケモンGO効果もあり、マクドナルドの7月の既存店売上高は前年同期比26.6%増と、8カ月連続でプラスとなりました。客数は9.8%増となっています。

マクドナルドの店舗はポケモンGOの拠点となっています。約2900店舗のうち、約400店舗は他のプレイヤーのポケモンと戦う「ジム」と呼ばれる拠点となり、残る約2500店舗はゲーム内で使う道具を手に入れられる「ポケストップ」と呼ばれる拠点となります。

マクドナルドは消費期限切れ鶏肉の使用など品質問題で業績が悪化していました。直近の2016年12月期第1四半期連結決算の純損益は未だ赤字です。ポケモンGOにより集客が実現できるため、業績回復が期待できそうです。

■ ポケモンGOは毒にもなり得る

ただ、ポケモンGOが逆に業績回復の足かせとなってしまう可能性があります。マクドナルド店内におけるポケモンGOによる事故やトラブルの発生により、他の一般客の足が遠のいてしまう可能性があるからです。

ポケモンGOによる事故やトラブルが各地で相次いでいます。ポケモンGOをしながらの自転車が歩行者に衝突する事故や、ポケモンGOに夢中になっていた女性がわいせつ被害に遭うトラブルなどが発生しています。グアテマラではポケモンGOをプレイ中の少年が住宅に侵入した際に射殺される事件が起きてしまいました。

今のところ、マクドナルドでこうした事故やトラブルが起きたとは報じられていません。しかし、マクドナルドで発生しない保証はありません。ポケモンGOブームは過熱しているため、些細なことでもマスコミなどに取り上げられてしまいます。ちょっとした事故やトラブルを報道されてしまうことで、イメージが悪化してしまう危険性があります。

ゲームに興じた客が席を長時間占拠することで他の客に迷惑がかかることが考えられます。ポケモンGOに没頭してしまい、満席であるにもかかわらず気づかずに居座ってしまうといったことが考えられます。バトルに興じた人同士がヒートアップしてしまい、大声で叫んだり会話したり喧嘩してしまうといったことも考えられます。

ポケモンGOに興じた客に嫌気がさした他の一般客がマクドナルドを利用しなくなってしまう可能性は十分にあります。中には、ポケモンGOに興じて迷惑をかける客を注意する人も出てくるでしょう。注意に対しておとなしく従ってくれればいいのですが、逆上により喧嘩に発展してしまう可能性はゼロではありません。

■ マックが行うべきこととは

こうしたトラブルの発生起因は何もポケモンGOに限った話ではありませんが、ブームで注目が集まっているだけに、より慎重な対応が求められるといえるでしょう。マクドナルド側は長居する客や騒ぐ客に対して毅然とした対応をとる必要があります。

予め注意喚起しておくことが無用なトラブルの抑制につながります。たとえば、「長時間利用するお客さまにはお声をかけさせていただきます」といったメッセージを店内掲示しておくとスムーズに対応できます。トラブル発生時の対応マニュアルを事前に作成しておく必要もあります。

いずれにしても、マクドナルドはポケモンGOブームが裏目にならないよう注意していかなければなりません。後に「消費期限切れ鶏肉の使用問題」と並んで「ポケモンGOによる事件」が業績の悪化理由として報じられないよう、細心の注意を払っていく必要があるといえそうです。

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