ビール大手3社の2016年6月中間連結決算が出そろいました。

サントリーHDは、売上高が1兆2730億円(前年同期比3.0%増)、営業利益が872億円(14.0%増)、最終利益が356億円(129.5%増)となりました。

キリンHDは、売上高が1兆81億円(前年同期比5.8%減)、営業利益が588億円(1.5%増)、最終利益が338億円(2.1%増)となりました。

アサヒグループHDは、売上高が8637億円(前年同期比0.8%増)、営業利益が524億円(10.9%増)、最終利益が285億円(27.7%減)となりました。

■ ビール離れが鮮明に

サントリーHDは売上高が3.0%増と好調に推移しましたが、ビール類の販売数量は1.6%増にとどまっています。一方で、栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料「RTD」は14%増を達成しています。「角ハイボール缶」「トリスハイボール缶」が好調に推移し、ハイボール缶計で31%増と大きく伸長しました。

キリンHDはビール類の販売数量が6.8%減少しました。一方で、全国の47都道府県ごとに味の違いや個性を楽しめる「47都道府県の一番搾り」の5月、6月発売分の受注が年間販売予定の2倍になるなど、好調に推移した商品もあります。ビール類以外では、RTDの販売数量が4.5%増となっています。

アサヒグループHDはビールと発砲酒が苦戦しています。販売数量はビールが1.7%減、発砲酒が3.7%減となっています。新ジャンルの「クリアアサヒ」がリニューアル効果などにより11.3%増となりました。新ジャンルトータルでは10.2%増となっています。RTDも好調で売上高は27.7%増と大きく伸長しています。

■ RTD(ready to drink)市場が追い風に

大手3社の決算から、ビールの苦戦が続いていることがわかります。一方で、消費者の嗜好の多様化やライフスタイルの変化に対応した分野や商品は成長を見せています。特にRTDは各社ともに大きく伸長しており、今後の成長の柱となりそうです。

サントリーHDによると、2015年のRTD市場は8年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しています。16年もさらに拡大するものと推定しています。消費者のライフスタイルが変化し、自宅での飲酒機会が増加していることが追い風となっています。

ビール各社では、ビール以外の分野が業績をけん引していく構図は当面変わらないといえそうです。

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