ユーザーの味覚にあった日本酒を人工知能(AI)によって提案するサービスが伊勢丹新宿本店(東京都新宿区)で24日に始まりました。

ユーザーは店頭に用意された3種類の日本酒を一つずつ試飲します。タブレットに組み込まれている専用アプリにて、それぞれの日本酒の「甘味」「酸味」「旨味」「余韻」「芳醇(コク)」「好み」を5段階で評価します。一緒に味わいたい食事も選択します。そうすると、ユーザーの味覚の特徴が導き出され、「AI利き酒師」が味覚にあった最適の1本を30種類の日本酒の中から選んでくれます。

私はさっそく「AI利き酒師」を試してみることにしました。「節五郎 出品酒」「越乃寒梅 白ラベル」「大七 純米生酛」の3種類が用意されていました。それぞれの日本酒について、6項目を5段階で評価しました。導き出された味覚の特徴は”「酸味」と「余韻」に鋭い感覚を持っている”とのことです。そして、選んだ食事を踏まえて薦められた日本酒は「人気一 酒」です。

■ AIの提案力に脱帽

薦められた日本酒を試飲しました。確かに「酸味」と「余韻」が強くあり、私の好みの味わいがありました。想像以上の的確なお薦めだと感じました。

伊勢丹新宿本店の和酒売り場には数多くの和酒が取り揃えられていて、和酒に詳しくない人がお気に入りの1本を見つけることは困難です。店員にアドバイスを求めることもできますが、知識豊富な店員がいるとは限りません。しかし、人工知能によりこうした問題を解決することができます。さらに、学習効果によりお薦めの精度は高まっていきます。

現状は30種類の中からのお薦めを行うに過ぎませんが、今後は選択肢の幅は広がっていくものと思われます。また、日本酒以外の分野でも応用は可能です。消費者の多様化した嗜好に対応できるという意味で「AI利き酒師」の試みに可能性を見ることができました。今後に期待ができそうです。

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