今は、「モノ」が売れないと言われる時代です。ただモノを並べて売るのではなく、創意工夫して売っていく必要があります。大手各社ではさまざまな施策を講じています。売れないモノでも付加価値を創造することで売れるようになります。

例えば、CD・書籍のチェーン店「TSUTAYA」は、2015年4月に「ライフスタイルを買う家電店」というコンセプトの「蔦屋家電」を二子玉川にオープンしました。

家電は「ワークスタイル」「家」「健康」「食」といったテーマによってエリア分けされて展開されています。エリアの間には書籍や雑誌が置かれ、エリアの各所にもテーマに沿って置かれています。

イメージとしては、ユニクロとビックカメラがコラボした「ビックロ」に近いかたちです。ビックロは、ユニクロの衣料品とビックカメラの家電が融合した店舗です。ヒートテックの隣に暖房器具を置いたりしています。

蔦屋家電では、例えば、「ワークスタイル」をテーマにしたエリアでは、ネットワーキング、映像、音楽といったテーマ毎に、家電や本、雑貨が差し込まれています。

他に、電源が完備されているカフェスペースやオガーニック食材を用いた料理を提供するカフェも併設されています。

蔦屋家電では、コンシェルジュと呼ばれる専門スタッフが、来店者ひとりひとりに合わせた商品を提案してくれます。コンシェルジュの提案により、思いもよらない家電や本に出会えることが魅力です。

まさに、「ライフスタイルを買う家電店」そのものです。単にモノだけを売るのではなく、ライフスタイルを提案した上でモノを売ることに斬新な発想を見ることができます。

こうしたライフスタイル提案型の業態は広がりを見せています。丸井グループのエイムクリエイツは2015年11月にライフスタイル提案型商業施設「渋谷モディ」を渋谷にオープンしました。従来の「衣・食・住」に加え、「遊ぶ」や「学ぶ」といったテーマのコンテンツを含めた「知的商業空間」をコンセプトにしています。

各フロアをテーマごとに分け、テーマに合わせた書籍や音楽・映像などの関連商品を展開しています。各フロアにはイベントスペースやカフェを併設しています。

「遊ぶ」ではカラオケ店があり、「学ぶ」では英会話体験場があるなど、今までの商業施設では見ることができなかった、ライフスタイル提案型の業態も多く出店しています。

単にモノを売るのではなく、消費者のライフスタイルを見据えた提案を行う「ライフスタイル提案型」の店や施設は今後さらに広がっていくことでしょう。

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