丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスはカフェの新業態の多店舗化を推し進めるようです。2017年1月5日付日本経済新聞は、「郊外にカフェ100店以上 トリドール 若い女性取り込む」と報じています。

同社は「コナズ珈琲」と「ラナイカフェ」の2つのカフェ業態を展開しています。いずれもハワイアンパンケーキを売りとしたハワイをイメージしたカフェで、コナズ珈琲はロードサイドで6店舗、ラナイカフェはショッピングセンター内で7店舗(いずれも2017年1月5日時点)展開しています。

背景には「パンケーキブーム」があるようです。2010年ごろから原宿を中心にパンケーキブームが巻き起こりました。「bills」「Eggs’n Things」といった海外発の有名店が日本に進出してきたのがきっかけです。スイーツのブームは流行り廃りが激しいのが常ですが、パンケーキに限ってはブームが長らく続いています。原宿界隈のパンケーキ店は今でも行列が絶えない状況です。

同日付の日本経済新聞には「『丸亀製麺』から転換した店では売り上げが3倍近く伸びるなどの実績が上がった」とあります。丸亀製麺は同社の売り上げの8割以上を稼ぎだす主力業態です。コナズ珈琲とラナイカフェは丸亀製麺を上回る売り上げを叩き出すというのです。

同社はカフェ以外の業態にも手を広げています。焼き鳥業態「とりどーる」やラーメン業態「丸醤屋」、焼きそば業態「長田本庄軒」などの業態を展開しています。多角化を推し進め、丸亀製麺依存からの脱却を図っているようです。

同社は豊富な資金を有しています。2016年9月末時点では、「現金及び現金同等物」は108億円です。会社の利益処分の結果として社内に蓄積された「利益剰余金」は227億円です。同社の規模から考えると、良好な状態であることを示しているといえるでしょう。儲かっていて豊富な資金を有しているといえます。

同社は豊富な資金を基にさらなる拡大を推し進めていくものと思われます。カフェ業態の拡大もその一環といえるでしょう。ただ、カフェ業態に関しては大きなリスクがつきまといます。それはパンケーキブームの沈静化です。ブームはいつか終わります。ブームが終焉した時、ブームとは無縁のブランドに成長できているかが問われるといえそうです。

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