ファーストリテイリングは1月5日、国内ユニクロの2016年12月の既存店売上高は前年同月比で5%減と発表しました。11月は前年比7%増で好調に推移しましたが急ブレーキがかかった形です。

12月は月後半から気温が上昇したため、冬物コア商品の需要が鈍化したことが影響しました。2015年12月も高い気温により防寒衣料が苦戦し、前年比11.9%減と大きく落ち込みました。ちなみに、2014年12月は気温が低く推移したことから冬物コア商品が好調に推移し、前年比10.2%増となっています。

気温変化への対応の難しさが浮き彫りとなっています。冬場では、気温が高く推移したからといって、冬物をすぐに値下げするわけにもいきません。気温は急激に低下することもあるからです。とはいえ、気温が低下するとは限らないので、どこかのタイミングで見切りをつけて、値下げして売り切る必要があります。

ただ、ユニクロは2016年春から週末セールを抑制する戦略に変更しているため、柔軟に値引きができない状況です。気温の変化に応じて頻繁に値引きをしてしまうと戦略に齟齬をきたします。今回の売上減はそのことが裏目に出た形です。

2016年12月の客数は前年比4.0%減、客単価は1.0%減です。売上高の落ち込みは特に客数の減少が影響しました。ユニクロは、冬場で気温が高い場合に、価格以外の面でいかにして消費者の来店動機を高めるかが問われます。難しい対応を迫られているといえそうです。

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