2017年2月5日付日本経済新聞は「ウエルシアが専用配送車を用意し、オリジンが手掛ける「キッチンオリジン」でつくった弁当を2時間以内に「ウエルシア薬局」と「ハックドラッグ」に届ける」「1年以内に最大200店に広げる計画」と報じました。

オリジン東秀(東京都調布市)はイオンの子会社です。キッチンオリジンはオリジン東秀が展開する弁当店です。同社は店内調理と直前調理でつくられる健康に配慮した弁当が売りの弁当店「オリジン弁当」も展開していますが、キッチオリジンは量り売りの惣菜やサラダ、女性向けの弁当やスープが充実しているのが特徴です。女性の社会進出に合わせたコンセプト設計の弁当店です。

ウエルシア薬局とハックドラッグはイオンの子会社のウエルシアホールディングスが運営するドラッグストアです。健康志向の高まりで同社のドラッグストアは拡大していきましたが、コンビニやスーパーとの競争が激化しているため、成長が鈍化傾向にあります。そのため、系列グループの弁当店の弁当を販売することで競争力を高める狙いがあります。

弁当や惣菜といった「中食」は成長しています。共働きや単身世帯が増えていることで市場が拡大しています。公益財団法人食の安全・安心財団によると、2015年の料理品小売業(中食産業)の市場規模は前年比5.4%増の7兆1384億円です。ちなみに、1976年から2015年までで前年割れとなった年は2008年のみです。中食市場は成長し続けています。

ウエルシアによるオリジンの弁当販売は相乗効果が非常に高いといえます。同じ系列グループのため物流網を効率的に活用することができます。健康に配慮した弁当を、健康に関する製品を提供するドラッグストアで販売するため、相性は非常にいいといえます。ウエルシア独自の弁当を開発することができれば差別化にもなります。

イオングループは総力を挙げて弁当を扱うドラッグストアを拡大させます。消費者はドラッグストアで弁当を日常的に購買するようになるのでしょうか。今後に注目が集まります。

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