三越伊勢丹ホールディングスは2月10日、旅行会社・ニッコウトラベルを買収すると発表しました。TOB(株式公開買い付け)により、対象者の自己株式を除く普通株式の全部を取得する方針です。

ニッコウトラベルは主にシニア向けのツアーを販売しています。歩行時間を最小限度にとどめ、ゆとりのある旅行が楽しめることを特徴としています。健脚度により3段階に設定したツアーを用意し、年齢や体力に不安がある人でも気軽に参加できるよう工夫しています。

顧客の平均年齢は70歳を超え、60歳代以上で全体の95%を占めます。リピーター比率は70%を超えます。渡航先の大半がヨーロッパです。クルーズ船の運用も行なっています。富裕層が多いのが特徴です。三越伊勢丹HDの百貨店事業の顧客層と近く、買収により相乗効果を見込んでいるといえます。

ニッコウトラベルの2016年3月期の売上高は43億円、経常利益は3億円です。売上高は横ばい傾向にあるものの、経常利益は増加傾向にあります。

一方、三越伊勢丹HDは苦戦しています。売り上げは衣料品を中心に低迷が続いています。近年の消費傾向はモノ消費からコト消費へ移行していますが、三越伊勢丹HDの衣料品の低迷はその傾向が如実に現れているといえます。

三越伊勢丹HDはコト消費に対応する一環として旅行事業を強化しています。2015年7月に旅行専門子会社「三越伊勢丹旅行」の営業を開始しました。富裕層を対象にした上質な旅行を提案しています。ニッコウトラベルを買収することで旅行事業を強化し、コト消費に対応する狙いがありそうです。

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