企業でも人間でも、成長するために非常に効果的な方法が一つあります。それは、「目指す姿になりきる」ということです。「目指す姿をコピーする」でも構いません。

大企業になりたければ、たとえ中小企業や小規模企業であっても大企業のように振る舞うことです。女優になりたければ、たとえ今は女優でなくても女優のように振る舞うことです。そうすることで成長のスピードは格段に早まります。

物事は何でも「慣れ」が重要です。能力や才能も大事ですが、それ以上に物を言うのが慣れです。慣れれば大抵のことはうまくいきます。できるかできないかは慣れ次第と言っても過言ではありません。

何かに慣れる上で合理的なのが「目指す姿になりきる」「目指す姿をコピーする」です。慣れるスピードが格段に早まります。

■ ドラッカーの教え

このことについて経営学者のピーター・ドラッカーはIBMを例に挙げて次のように述べています。

「IBMは自社を大物に見せるための努力をしてきていた」
「IBMは自社にとっての基幹活動を分析した。一九三〇年代や四〇年代のまだ一介の中小企業にすぎなかった頃、分不相応の予算をそれらの基幹活動にかけていた。その代わりに、基幹活動以外については何もしなかった」
「『明日大企業になるつもりならば、今日から大企業のように振るまえ』がワトソンのお気に入りの言葉だった。成長を意図するならば、基幹活動には、成長後のレベルで力を入れておかなければならない」
(『マネジメント[下]』256〜257頁/P.F.ドラッカー著/上田惇生訳/ダイヤモンド社)

■ 明日大企業になるつもりならば、今日から大企業のように振るまえ

IBMは中小企業の頃から大企業のように振舞っていました。ただそれは「基幹活動」に限っていました。それ以外では謙虚に慎ましくしていました。メリハリをつけていたといえるでしょう。ただ、成長したい部分では成長後のレベルで分不相応でいたのです。

自社もしくは自身において基幹となる部分は「目指す姿になりきる」といいでしょう。分不相応でも構いません。もしかしたら周囲の冷たい視線があるかもしれませんが、それは耐える必要があります。ただ、耐えるだけの価値はあります。IBMのように大きく成長することができます。

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