2017年3月2日付日本経済新聞は「パルコは売り場面積が従来店の10分の1程度の小型店の出店を加速する」「2020年をめどに3倍の20店程度に増やす」と報じました。

パルコは「ゼロゲート」と呼ばれる小型店を2002年に東京・渋谷に初出店しました。現在は札幌や名古屋、心斎橋などで7店を展開しています。京都で2017年度、原宿で2017年冬に開業予定です。三宮にも開業予定ですが時期は未定です。

京都では四条通に面した大丸京都店の隣接地にオープンする予定です。話題性のある店舗が軒を並べる一方、古くからの観光拠点も点在しているエリアです。原宿は大型商業施設や有名ブランドの旗艦店、話題性のあるセレクトショップなど、高感度の路面店舗が集積しているエリアです。

パルコの業績は競争の激化で停滞しています。近年の売上高は横ばいで推移し、大きな落ち込みはありませんが成長も見せていません。専門店やインターネット通販の台頭で主力のアパレル販売が低迷しています。特に地方店が苦戦している状況です。昨年の秋に千葉店が閉店し、今年8月末に大津店を閉店する計画です。

近年、大都市で出店を推し進める流通企業が増えています。例えば流通最大手のイオンは「都市シフト」を掲げ、大都市での店舗展開を推し進めています。ゼロゲートも同じく大都市を中心とした出店が基本です。

一方、大都市での大型店の出店は敷地の確保が難しいという問題があります。そのため好立地での出店が難しくなっています。そこで、大型店に比べて出店が容易な小型店で好立地を確保する戦略を採用しています。

流通企業による小型店での出店は広がりを見せています。例えば百貨店大手の三越伊勢丹は、雑貨や食品を扱う小型店「エムアイプラザ」の出店を推し進めています。イオンは小型食品スーパー「まいばすけっと」の出店を加速させています。

ゼロゲートは主力の大型店「パルコ」の10分の1程度の大きさで、大都市の好立地でも出店しやすいといえます。今後の同社の中核事業になる可能性を秘めているといえそうです。

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