セブン&アイ・ホールディングス(HD)は3月9日、プライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」を刷新すると発表しました。

目玉となるのが、生鮮品の新ブランド「セブンプレミアム フレッシュ」の展開です。「野菜・果物」「精肉、卵」「鮮魚」の3つのカテゴリー別に、生産者や生産地、生産方法を管理し、安全と安心を確保した生鮮品を提供します。

例えば「濃厚旨みバナナ」は1000m以上の高地農園で栽培されたものだけを選りすぐっています。じっくり熟成させるため糖度が高く、濃厚な味わいが特徴のバナナです。

今回発表のセブンプレミアムの販売計画は強気です。売上高は2016年度の見込みで1兆1500億円(3650品目)ですが、2019年度の計画では1兆5000億円(4200品目)としています。中でも主力の商品(年間売上高10億円以上)は1.5倍以上となる300品目(現在は192品目)に拡大する計画です。

セブンプレミアムは好調です。2007年に販売を開始し、2017年に10周年を迎えます。2016年2月期に年間売上高1兆円を突破しました。セブン&アイHDの同期の売上高はおよそ6兆円ですが、セブンプレミアムだけで約17%を占めています。

競合のイオンのPBブランド「トップバリュ」と比べても、セブンプレミアムの優位性と成長性がわかります。トップバリュの2016年2月期の売上高は前年比2%減の約7600億円です。近年のトップバリュの売上高は停滞し、成長が止まっている状態です。1兆円の壁を突破できずにいます。

セブンプレミアムは「高品質」に重点を置いている点で、「低価格」に重点を置いていた従来のトップバリュとは一線を画しています。「上質さ」「健康志向」「安全・安心」「環境配慮」といった消費者が求める価値を商品に反映してきたことが支持されました。トップバリュにはない強みがあります。今回の刷新ではこれらの点をさらに強化していくようです。

セブンプレミアムは快進撃を続けています。しかし、現状の消費者は節約志向を再び強めているため予断を許しません。今回の刷新が成功するかどうかは、価格面で抵抗感を感じる消費者がどれだけいるかにかかっています。例えば先に挙げた「濃厚旨みバナナ」の値段は298円(税込321円)です。バナナでは高価格帯の部類です。気軽に買えるとは言えません。価格以上の価値を提供できなければ受け入れられないといえるでしょう。

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