ユニクロを運営するファーストリテイリングは「服づくり」の抜本改革を始動しました。目玉となるのが、商品を注文してから消費者の手に届くまでの期間を10日間程度に短縮する仕組みを構築することでしょう。

2017年3月17日付日本経済新聞に柳井正会長兼社長の「生産に7日、配送に3日で10日間で注文から届ける仕組みを構築する」という発言が掲載されました。つくったものを売るのではなく、消費者が求めているものだけをつくるという試みです。これまでの大量生産方式から受注生産方式に近い形への大きな転換といえます。

ユニクロでは、商品発売前の約1年前に「コンセプト会議」を開いてコンセプトを決定し、デザインを起こし、素材を調達し、海外の契約工場で縫製し、店頭に並べて販売します。そのため、1年前に企画された商品が店頭に並ぶことになります。

1年も経過すると流行は大きく変わります。これは流行の移り変わりが激しいアパレル製品では致命的です。近年は主力のユニクロでもファッション性をある程度強めているため、この点は課題となっていました。この課題を克服するために10日間程度で商品を届ける仕組みの構築に動き出しました。ただ単に期間を短縮するのではなく、個の消費者にカスタマイズした商品を届けるようにします。

ユニクロはカスタマイズできる商品の品揃えを強化しています。採寸が必要なセミオーダー感覚のジャケットを販売するなど、個人の体型や好みに合わせた服を販売しています。これまで着丈や袖丈の長さなどが合わないために購入を諦めていた人は少なくありませんでした。

服はフィット感が非常に重要です。どんなにデザイン性が高い服であっても、体にフィットしない服を着てしまうと、たとえ体型が良い人でもおしゃれな着こなしはできません。そのため、自分自身にフィットする洋服を注文して短期間で手に入れられるというニーズは大きいといえるでしょう。

もちろんフィット感だけでなく、デザインによる「オリジナルの1枚」の需要も高まっています。ファストリはこうしたニーズに応えることでさらなる成長を目指すようです。

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