「事実」よりも重要なものがあります。事実とは、実際に起こった事柄または存在する事柄のことです。言わずもがなでしょう。

確かに事実は大事です。事実と違ったことを言ってしまったら嘘になります。「嘘」は言い過ぎかもしれません。嘘とは言わないまでも、間違ったことを言ったことにはなってしまいます。事実を把握することは大事なことです。

ただ、事実よりもより重要な事柄があります。それは「事実に対する人々の認識」です。周囲にいる人や世間一般の人がその事実に対してどのように認識しているかの方がより重要です。

例えば、「通路幅が1メートル」という事実があるとします。これは「事実」ですが、この事実を知っていてもあまり意味がありません。通路幅が1メートルであることに対して、通行人が広いと感じているのか狭いと感じているのかといった「事実に対する人々の認識」の方がより重要です。

人々が1メートルの通路幅が狭いと認識していれば通路を広くする必要があります。逆に広いと認識しているのであれば狭くする余地が生まれます。人々の事実に対する認識を知ることで、その事実に対して対策や施策を講じることができます。

これは当たり前のことのようにも思えます。ただ、実際に「事実に対する人々の認識」の重要性を理解している人は多くないように思います。もしくは、理解していたとしても、実生活でそこまで思いを張り巡らせている人は稀ではないでしょうか。

経営学者のピーター・ドラッカーは自身の著書『イノベーションと企業家精神』で「イノベーションのための七つの機会」の一つに「認識の変化」を挙げています。認識の変化がイノベーションを生むとしています。ドラッカーは同書でそのことを次のように上手く述べています。

「コップに『半分入っている』と『半分空である』は、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」

何かの事実を知った時、その事実を人々がどのように認識しているのかを確認する必要があります。「事実」よりも「事実に対する人々の認識」の方がより大事なのです。

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