「事実」も大事ですが、「事実に対する人々の認識」も同じぐらい大事です。事実に対する人々の認識に変化が生じたとき、イノベーションが生まれます。

経営学者のピーター・ドラッカーは自身の著書『イノベーションと企業家精神』で「コップに『半分入っている』と『半分空である』は、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」と述べています。

店舗で考えてみます。例えば店舗の「通路幅が1メートル」という事実があり、その事実に対して人々は「広い」と認識しているとします。そうであれば通路幅をもう少し狭くし、例えば空いたスペースに席を配置して席数を多くするといった対策を講じることになるでしょう。

一方、時代の進展で「通路幅が1メートル」という事実に対して「狭い」という認識に変化していった場合、通路幅をより広くする方が喜ばれることになります。そうすることで顧客満足は高まりリピート率は高まるはずです。

このような人々の認識の変化に気づくことができるかがポイントとなります。競合店が人々の認識の変化に気づくことができていない中、唯一気づくことができた店があれば、その店は一人勝ちするでしょう。これがドラッカーのいう「イノベーション」です。もちろん、「通路幅が1メートル」は一つの例えに過ぎません。あらゆる事実で当てはまることです。

それでは、認識の変化に気づくことができるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。凡庸な答えですが、「世の中の動きを知る」ことに尽きるでしょう。あらゆる情報に触れて「人々の認識に変化が生じていないか」という考察を重ねることです。

情報を浴び続けていると「あれ、以前と認識が変わっているな」と思うことがあります。そうなればイノベーションを起こすチャンスが生まれます。「イノベーション」というと大袈裟な表現かもしれません。「改善」でもいいでしょう。通路幅を広くするという「改善」で売り上げが向上します。そのため、「事実に対する人々の認識」は非常に大事な概念になるのです。

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