大きな企業の定石戦略はコストを抑えて低価格販売することです。一方、小さな企業の定石戦略は差別化戦略です。

差別化戦略は他との違いを際立たせることです。言葉に「差」とあるように、他と差を出さなければ差別化戦略にはなりません。つまり、差別化戦略は他との比較の中でしか生まれないものなのです。「差」は比較して初めて成り立ちます。

差別化戦略を行うには競合の分析が欠かせません。競合と被っては差が生まれないからです。競合がどの位置にいるのかを把握し、競合と被らないところに存在する必要があります。競合がいないところに位置することで差が生まれます。

競合がどの位置にいるのかを把握するために、二つの軸を使って分析します。その際に重要となる二つの事象を設定します。

例えば、「最先端:伝統」と「豪華:シンプル」の二つの軸を設定するとします。そうすると4つの領域に分けることができます。この場合は「最先端・豪華」「最先端・シンプル」「伝統・豪華」「伝統・シンプル」の4つになります。

軸を設定したら競合の位置を確認します。そうすると競合が存在する場所と存在しない場所がわかります。競合がいない、または少ない場所が「差」となります。その場所に位置することで差別化することができます。

軸の組み合わせは一つとは限りません。複数の組み合わせを検討するべきでしょう。複数を検討することで差別化が強くなる組み合わせがわかります。それを優先的に採用するといいでしょう。

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