宅配最大手のヤマトホールディングスは5月1日、2017年度にグループ全体で9200人を採用すると発表しました。内訳は、正社員と契約社員で4200人、パートで5000人です。グループ全体で従業員数は21万人になる見込みです。

ネット通販の拡大による荷物の急増と人手不足のため、同社は安定的な宅配が維持できない困難に直面しています。2017年度の宅配便取扱個数を前年度より約8000万個(4%相当)減らすことを発表していますが、サービスの維持のためには大幅な人員増が不可欠と判断したようです。労働人口が不足し人材獲得競争が激化するなか、大量採用に踏み切ります。

2017年度の給与総額は前年度比160億円増える見込みです。予想する純利益170億円と同程度の規模となります。給与総額は前年度比3.2%増の5300億円に膨れ上がる見込みで、売上高に占める割合は36%程度になる見通しです。2007年度から2016年度までの各年度の給与総額の割合は35〜36%程度のため、例年の範囲内には収まる見込みです。

給与総額は増えますが、同社が実施している従業員の負担軽減策などの「働き方改革」により生産性の向上が見込め、競争力が高まると思われます。取扱個数は減りますが、予定している基本運賃の値上げにより収益性は向上するとみられ、来期以降は安定的な収益が見込めるでしょう。

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