イオン系の中核総合スーパー(GMS)のイオンリテールは、店舗内で直営の外食事業を本格化させる方針です。

2017年7月17日付日経MJは「年内には千葉市の本社の地下に厨房機器などを備えた業態開発拠点を設ける」「14日に開業した『イオンスタイルumie(ウミエ)』(神戸市)にモデルとなる売り場を開いた」と報じました。

イオンスタイルウミエの地下1階にある食品フロアに約300席のイートインコーナーを設置し、近くにはイオンの直営で初となるステーキ店やパスタ店を展開しました。

ステーキ店「ガブリングステーキ」はイオンの自社農場であるタスマニア牧場で肥育されたタスマニアビーフを使ったステーキなどを提供します。ランチメニューの一例として、アメリカ産牛肉肩ロースステーキは160グラムで税別880円となっています。

パスタ店「ペルグラーノ」は冷蔵の生パスタを使用します。税別390円の各種パスタや「北海道産フレッシュモッツァレラとバジルのトマトソース」(同680円)など、「こだわり食感の生麺」を売りとしたパスタを提供します。

他には、オリジナルサラダがつくれるチョップドサラダ専門店や鮮魚売り場併設の海鮮丼店も開きました。

イオンリテールによる直営の外食事業の本格展開は大きな可能性を秘めた事業になりそうです。競争力がある食材を自社グループ企業を通じて調達できるという強みがあります。また、自社保有のイートインスペースを有効活用することもできます。イオングループならではと言えるでしょう。

同記事では「新店では外食型売り場を含む総菜関連の売り上げを食品全体の4割程度と見込む。通常の食品スーパーの3〜4倍の水準だ。総菜は加工食品などに比べ利益率が高い」と述べています。事業の有望性を示しているといえます。

人々は「すぐに食べたい」という欲求を強めています。イオンリテールは、そういった消費者ニーズを他社の飲食店で取り込むだけでなく、自社でも取り込んでいこうとしています。収益の最大化を図る狙いがありそうです。

「小売業」「飲食業」といった垣根はなくなりつつあります。小売業の飲食業化、飲食業の小売業化といった、消費者ニーズを中心とした事業展開が今後さらに広がっていくでしょう。

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