「白木屋」「笑笑」「魚民」などを運営する居酒屋大手モンテローザの業績が悪化しています。

6月29日付官報に掲載の同社の2017年3月期決算公告によると、売上高が前年比27.0%減の1039億円、営業損益は7億円の赤字(前年同期は37億円の黒字)、最終損益は120億円の赤字(同8億円の赤字)です。

直近10期の売上高は、08年3月期が1265億円でその後は上昇し、12年3月期には1488億円まで増加しました。しかしその後は低迷し、16年3月期には1424億円に減っています。そして、17年3月期に前年比27.0%減となる1039億円にまで落ち込んだのです。

グループの店舗数は激減しています。同社のウェブサイトや採用サイトから確認できた店舗数は、14年7月末で2121店、15年8月末で2171店、16年3月末で2136店、16年12月末で2119店です。これらの期間では、概ね横ばいで推移していることがわかります。

しかし、17年1月末には2044店にまで減少しました。同2月末で2017店、同3月末で2015店にまで激減しています。3カ月だけで約100店も減少しています。さらに、17年4月末には1968店にまで減少しました。1カ月で47店も減少しているのです。4カ月では約150店の減少です。

こうした店舗数の減少と売上高の減少はある程度リンクしていると思われます。また、売上高減少の最大の理由は業績不振だと考えられます。業績不振により店舗を閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれていったのではないでしょうか。

モンテローザの経営状態は深刻です。最終損益は120億円の赤字です。原因として、税金費用で67億円を計上したことが大きく影響しました。そして、特別損失で59億円を計上していることも影響しています。特損はおそらく、店舗閉店に伴う費用が多くを占めていると思われます。

そして、120億円の最終損失を計上したため自己資本を食いつぶしてしまいました。10年3月期から16年3月期までの自己資本は200億円を超えていましたが、17年3月期には111億円にまで減少しています。自己資本は半減しました。

このままでは、モンテローザは債務超過(負債が資産を上回る状態)に陥る可能性があります。正念場にあると言えるでしょう。抜本的な改革が必要ではないでしょうか。

なお、モンテローザは分割方式により持株会社体制へ移行するため、分割準備会社として株式会社モンテローザフーズを16年6月29日に設立しています。また、同11月1日にモンテローザの事業の一部を会社分割によりモンテローザフーズに承継させています。

6月29日付官報に掲載のモンテローザフーズの17年3月期決算公告によると、同社の総資産は88億円です。純資産は7億1200万円で、資本金が1000万円、利益剰余金が7億200万円(うち当期純利益が6億8400万円)です。固定資産は1億7200万円で、その全てを投資その他の資産が占めていて、店舗などの有形固定資産はありません。資産規模はモンテローザの11%程度です。

こうした状況から、モンテローザフーズの事業規模と範囲は限定的で、モンテローザの業績悪化の主たる原因ではないと推測されます。ちなみに、モンテローザフーズの損益計算書は未掲載のため、売上高などは不明です。

モンテローザは外食事業で「白木屋」「魚民」「笑笑」「山内農場」「目利きの銀次」「千年の宴」「豊後高田どり酒場」「ホルモンおいで屋」「福福屋」「月の宴」「魚萬」「丹波黒どり農場」「くろ○」「かば屋」「めでた家」「俺の串かつ黒田」「みつえちゃん」「すしざむらい」「竹取酒物語」「うちくる」「kocoro-ya」「鶏のGeorge」「MonteCafe」「俺の串かつ黒田×炭火焼鳥めでた家」「ATHREE PARLOR」「モンテビア」「しゃぶ食べ」「月の花」「魚銀」「歌之助」を、複合カフェ事業で「ワイプ(wip)」を、FC事業で「TSUTAYA」を、ホテル事業で「ホテルモンテローザ」を運営しています。

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