近年、日本のエンゲル係数は上昇傾向を示しています。

エンゲル係数とは、家計の消費支出額に占める食費の割合のことです。かつて、中学校で習ったことを思い出す人もいるでしょう。最近の教科書ではエンゲル係数の言葉が消えつつあるそうですが。

エンゲル係数は、生活上の必要性が高い食費を削るには限界があるとして、値が高いほど生活水準が低いとされてきました。

昔はよくサラリーマンが自虐的に「今月はエンゲル係数が高めだわ」といった言葉をよく使っていたものです。給料が上がらず小遣いが減っていて、食費の割合が高まっていることをエンゲル係数という言葉を使ってネタにしていたのです。

しかし、近年は違ってきています。エンゲル係数が高いことが必ずしも生活水準が低いことを意味していません。生活が豊かになり、「欲しいものがない」と言う人も少なくない時代です。昔に比べて、お金をかけて手に入れたいものが少なくなってきています。

そうなると、日常的に消費しなければならない「食」にお金を費やす人が逆に増えていきました。食への消費は大きな満足にはつながらないかもしれませんが、「ちょっとした満足」につながりやすいと言えます。

総務省が発表している「家計調査(家計収支編)」によると、2人以上の世帯のエンゲル係数は2001年が23.2%で、13年までは概ね23%台で推移し横ばいが続いていました。しかし、14年は24.0%、15年は25.0%、16年は25.8%となっていて、近年は上昇傾向を示しています。

人々のライフスタイルの変化も食への支出を増やしている要因となっています。共働き世帯や単身世帯の増加、高齢化の進展などによって、自炊の手間を省く人が増え、「中食需要の拡大」と「食の外部化」が進みました。

特に中食市場は有望です。中食市場は拡大傾向を示し、今でも伸びています。日本惣菜協会によると、16年度の中食市場は9.8兆円で前年比2.7%増加しています。

高齢化の進展が追い風になっています。高齢者のエンゲル係数は他の世代に比べて高い数値を示しています。16年の家計調査では、全世代の平均は25.8%ですが、70歳以上が28.6%でトップ、60歳台が27.1%で2番目となっています。高齢者が食費に支出を多く割いていることがわかります。

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