高級スーパーの成城石井はほぼ全店で青果を販売するようです。

2017年8月28日付日本経済新聞は「高級スーパーの成城石井(横浜市)は10月末までに野菜などの青果を扱う店舗を現在の2倍の約150店に増やす」と報じました。

同記事では「9月1日に青果や冷蔵品を扱う物流センターを移転し、保管能力が高まることに合わせて店舗の品ぞろえを充実する。センターでカット野菜の生産も始め、生鮮品を強化して客層を広げる」とも報じています。

カット野菜の需要は高まっています。共働き世帯や単身世帯が増加していることもあり、家庭での調理時間を節約したい人が増えています。そういった人たちのニーズに応える形でカット野菜の市場は拡大しています。

少し古い情報ですが、農畜産業振興機構が行った全国のスーパーのPOSデータを調べた調査「カット野菜小売販売動向調査」によると、2012年の1000人当たりのカット野菜の販売金額は2009年比77%増の4270円、販売個数は89%増の36個と大きく伸長しています。

成城石井はこうした需要を取り込む狙いがありそうです。もちろん、カット野菜以外の青果の需要を取り込むことも狙っているでしょう。青果を扱う店舗数は半数程度と少なく、青果を扱っている店舗でも青果の品揃えが充実している印象はありません。成城石井の青果部門は手薄と言えるでしょう。

「これまでカット野菜は既存品を知れて販売するなどしていた」(日本経済新聞同記事)ということもあり、カット野菜の差別化も不十分でした。

成城石井は、新センターで野菜の加工、カット野菜の製造を行うことで、鮮度の高い差別化された青果を提供できることになりそうです。

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