イオンが食用和牛の繁殖事業に参入するようです。

2017年9月19日付日本経済新聞は「傘下のダイエーが子牛の生産農家の経営を承継し、2020年までに繁殖から手掛けた和牛を年500頭飼育する」と報じました。

ダイエーはすでに、子牛を購入し育てる「肥育生産」を行う直営農場を鹿児島県に構えています。そして、肥育生産から店頭に並べるまでを一貫して手掛けています。そうしたなか、母牛を飼育し子牛を生産する「繁殖農家」の事業を承継することで、繁殖から肥育までを一貫して手掛けた和牛を出荷していく考えです。

同社は鹿児島県の直営農場で和牛の独自ブランド「さつま姫牛」になる牛を飼育しています。同ブランドは2006年6月より販売を開始し、農林水産省が表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」を2015年度まで6年連続で入賞しています。

自前繁殖の和牛を加え、「同ブランド向け牛の飼育頭数を20年までに約5500頭と現在から2割増やす」(日本経済新聞同記事)ことで、生産を拡大させる方針です。牛肉の需要は底堅いため、生産を増やして販売を拡大したいところです。

肉用牛の生産は、使用する施設や飼育技術、飼料などが異なるため、「繁殖」と「肥育」は分業して行うことが一般的です。また、子牛の繁殖は世話がかかり事故死などのリスクが高いため、担い手が少ないといいます。そのため、両方を行うことは簡単なことではありません。

農畜産業振興機構によると、繁殖農家の高齢家や離農などの影響で家畜市場などに出荷される子牛の数は減少傾向にあり、需要が供給を大きく上回ることもあるといいます。また、子牛の購入費はコストの約6割を占めるといいます。こうしたこともあり、繁殖から一貫して手掛けることで、安定供給とコストの削減を図って競争力を高め、販売を拡大させたい考えがありそうです。

【無料メールマガジン】メルマガ「売上倍増戦略講座」が無料です。

下記フォームからお申し込みください

 

空メールでも登録できます