しまむらがネット通販を始めるようです。

2017年9月23日付日本経済新聞は「カジュアル衣料大手のしまむらは2018年にもインターネット販売を始める」「主力の『ファッションセンターしまむら』で一部商品をスマートフォン(スマホ)などで注文できるようにする。対象商品や開始時期は今後詰める。注文した商品は1〜2週間ほどで店に届き、消費者が来店して受け取る仕組み」と報じました。拡大するネット通販市場に対応する考えです。

しまむらは低価格の商品を多品種少量で扱うことから、ネット対応をこれまで見送ってきたと考えられます。多品種少量のため欠品が発生しやすいので、ネット対応するとなると利用頻度が一気に高まることが予想されますが、割安で買えることを期待する消費者に配送料などを負担してもらうことが難しく、しまむら側で負担する場合は利益を圧迫してしまうからです。ちなみに、「ファッションセンターしまむらの平均単価は1品910円」(日本経済新聞同記事)といいます。ネット通販に対応しづらい業態といえます。

一方、ネット通販市場は拡大しています。経済産業省によると、衣料品(服飾雑貨等を含む)のネット通販市場の規模は2016年が前年比10.5%増の1兆5297億円、ネット通販化率は同1.9ポイント増の10.9%です。共に上昇傾向を示しています。しまむらはこうした状況を受け、ネット通販市場への参入に踏み切ったと考えられます。

課題はコストをいかに抑えるかにありそうです。宅配はせず、店頭で受け取る方式にすることで配送料などを抑える狙いがあります。店頭への配送は既存の物流網を活用できます。宅配各社が昨今、配送料の値上げに踏み切っていることもあり、しまむらが宅配に対応することは難しい状況です。将来の導入は、状況を見て考えていくことになりそうです。

ネット通販を始めるにあたりしまむらは、「注文を受けた商品をメーカーの倉庫から直接店舗に届ける仕組みも新たに設ける」「自社でネット通販向けの在庫を抱えるため、倉庫を設ける検討も始めた」(日本経済新聞同記事)といい、システムやインフラを構築していく方針です。

一方でしまむらは2000店を超える店舗網を展開していることもあり、実店舗での販売が主戦場であることには変わりはないでしょう。ネット通販は補完サービスと位置づけ、顧客の取り逃がしを防ぎたい考えです。

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