セレクトショップ大手のTOKYO BASEは販売員の給与改革に乗り出しました。その結果、続々と高収入販売員が生まれ、年収1000万円級となる「スリースター」が1人誕生しています。

同社は、販売員個人の年間の売り上げの10%を年収とする「スーパースターセールス」を導入しました。2017年10月3日付日経産業新聞によると「2016年8月に導入」したといいます。成果主義型の給与体系を導入するアパレル企業は少なくありませんが、同社の「売り上げの10%」というシンプルでわかりやすい仕組みは珍しいといえます。

仕組みはシンプルです。年間の売り上げが7000万円で「スター(年収700万円級)」、同8500万円で「ツースター(同850万円級)」、同1億円で「スリースター(同1000万円級)」として認定され、月給が変更されます。月給ベースではそれぞれ40万円、50万円、60万円で、これにインセンティブやボーナスなどが加算される仕組みです。

スーパースターセールスの適用者は今のところ23人です。内訳は、スターが18人、ツースターが4人、スリースターが1人といいます。

同社は給与改革に乗り出すことで、従業員のモチベーション向上による収益の向上と人材の獲得を実現したい考えです。アパレル業界の給与水準は決して高いとはいえず、人材の獲得の上で課題となっています。そうしたなか、頑張れば高額報酬を獲得できる、わかりやすい給与体系を導入することで、そういった課題に対処したい考えです。

なかなか面白い給与体系ですが、課題もありそうです。というのも、達成しなければならない売り上げ水準は決して低くなく、そのために従業員のモチベーションが逆に上がらなくなることも考えられるからです。

例えば、個人で年間売り上げ1億円を達成するには、仮に365日毎日働いたとして、1日あたり28万円以上を売りあげなければならない計算になります。アパレル製品の販売でこの売り上げをあげることは容易ではありません。もちろん365日毎日働くわけではないため、働く日数が減った分だけハードルは高くなります。また、売り上げ至上主義に陥ってしまう危険性もはらんでいます。

同社はセレクトショップ「ステュディオス」と、国内生産の自社ブランドを販売するショップ「ユナイテッド トウキョウ」の2業態を店舗展開しています。17年2月期の売上高は前年比54%増の93億5000万円となっています。

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