三越伊勢丹ホールディングスは子会社で高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」を展開する三越伊勢丹フードサービス(東京・中央)の株式の大半を売却するようです。

10月22日付日本経済新聞は「三越伊勢丹は丸の内キャピタルに三越伊勢丹フードサービスの株式のうち6〜7割を譲渡するもようだ」と報じました。

クイーンズ伊勢丹は産地にこだわった生鮮食品や国内外で有名な菓子、海外産のワインなどを多く取りそろえる高級スーパーとして知られています。首都圏の1都3県で17店を展開しています。

運営する三越伊勢丹フードサービスの業績は悪化しています。「2017年3月期の売上高は497億円」(同記事)で、当期純損失は12億6900万円の赤字でした。しばしば赤字を繰り返している状況です

同社は16年3月期から債務超過に陥っています。赤字が繰り返されたため、17年3月期の内部留保(利益剰余金)は49億7000万円のマイナスです。現預金がわずか1億4600万円しかないなど、厳しい財務状況にあります。

売却先の丸の内キャピタルは三菱商事と三菱UFJフィナンシャルグループが共同で設立した三菱グループ系の投資ファンドです。高級スーパーの成城石井を11年に買収し、業績を向上させたうえでローソンに売却した実績を持ちます。

三越伊勢丹は株式の大半を売却しますが、一部を手元に残すため、経営再建が進んだ場合は出資比率を再び引き上げることも視野に入れていると考えられます。

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