「無料」ほど強力な集客手段は他にありません。「タダより安いものはない」と言いますがまさにその通りです。消費者にとってこれほどありがたいことはありません。「無料」は人を惹きつけます。そのため、「無料」をビジネスで活用しない手はありません。

無料の効用について《コメダの事例とチョコの実験で分かる「無料」の効用》で少し詳しく述べていますので、よろしければご覧ください。

無料の効用について、面白い新聞記事があったのでご紹介します。ソフトバンクグループ社長の孫正義氏とその父・孫三憲(みつのり)氏へのインタビュー記事です。その中の一節を引用します。

「この頃から、息子の才能にも気づき始めた。正義が小学生の頃の話だ。三憲が喫茶店を開こうとしたが、どうも客足が悪そうだ。試しに正義にアイデアを聞いたところ『コーヒーをタダにしたらええ』と答えた。実際に無料券を配ると店は満席になった」(11月9日付日経産業新聞)

「それから半世紀後の2001年9月、ソフトバンクは電話回線を使ったブロードバンド通信『ヤフーBB』を始めた。赤いユニホームの営業員が通信モデムを無料で配るゲリラ作戦が話題となったが、三憲は喫茶店の逸話を挙げて『あれは正義のおはこったい』と誇らしげだ」(同記事)

孫正義氏のアイデアで無料のサービスを打ち出したところ、喫茶店は繁盛し、ヤフーBBは広く普及したのです。このことからも、無料の威力のほどがわかります。

無料のサービスを打ち出すにはコストがかかりますが、のちにそれ以上の利益を獲得することができます。コストをかけてでも、無料のサービスを打ち出すべきです。まずは集客しなければ話が進みません。

それにしても、この理屈を小学生の時に理解していたというのですから、孫正義氏のビジネスの才覚は尋常ではありません。神童と言えるでしょう。

「無料」は強力な集客手段となります。無料の商品・サービスを開発しましょう。

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