体験型の「コト消費」ニーズの高まりが指摘されるなか、「入場・観覧・ゲーム代」への支出増が顕著です。

総務省が公表している《家計調査》(2人以上の世帯で農林漁業の世帯を除く)から、近年の「入場・観覧・ゲーム代」の動向を見ていきます。

「入場・観覧・ゲーム代」は、2008年(3万2984円)から11年(2万9380円)にかけては減少し続けています。08年に発生したリーマンショックの影響で景気が後退したことや11年3月に発生した東日本大震災が影響したと考えられます。

12年(3万1166円)は上昇に転じ、16年(3万4090円)までは上昇傾向を示しています。景気回復やコト消費ニーズの高まりが影響しているとみられます。

項目別で見ていきます。

「映画・演劇等入場料」は、08年が6724円で11年(5475円)にやや落ち込みを見せるものの、16年(6679円)までは概ね横ばいで推移しています。

「スポーツ観覧料」は、08年が683円で16年(853円)まではやや乱高下して推移しています。12・14・16年がやや高くなっています。景気やトレンド以上に、開催されるスポーツイベントの規模に左右されそうです。

「ゴルフプレー料金」(ゴルフ会員権は除く)は、10年が7795円でその後はやや乱高下があるものの、16年(9991円)までは上昇傾向にあります。景気回復などが影響し、高所得者を中心に利用が広がっていると考えられます。

「スポーツクラブ使用料」(月謝制のレッスン料は除く)は、10年が3510円で16年(4791円)までは上昇傾向を示しています。高まる健康志向を背景に、スポーツクラブの利用者が増えていると考えられます。

「他のスポーツ施設使用料」は、10年が2570円で16年(2570円)までは概ね横ばいで推移しています。

「文化施設入場料」は、08年が2218円で16年(2305円)までは概ね横ばいで推移しています。

「遊園地入場・乗物代」は、08年が1848円で14年(2910円)までは上昇傾向にあったものの、15・16年はやや落ち込みました。16年は2532円です。

「他の入場・ゲーム代」は、08年が5311円で16年(4369円)までは多少の乱高下があるものの、概ね減少傾向を示しています。