女子大生のハンバーガー店経営物語

第四章 強みと弱み

第二節

 すみれの発案で、今後の店の経営方針を話し合うことにした。茂之と雄一郎、すみれの三人はバーガーサンデーに集まった。まず茂之が口を開いた。
「雄一郎くん、率直に何が問題なのだろう」
 茂之は年下の雄一郎に素直に質問した。茂之の問いに対して雄一郎は静かに答えた。
「そうですね。まずは現状分析をしてみましょう」
「そうだな」
「SWOT分析をしましょう」
「SWOT分析?」
「そうです。強みと弱み、機会と脅威のそれぞれの英語の頭文字をとったものです」
「なんだか難しいこと言うね」
「そんなに難しいことではないですよ。現状を強み、弱み、機会、脅威の4つの面で考えるだけですから」
「強みはなんといってもサンデーバーガーだよね」とすみれが口を挟んだ。
「もちろんサンデーバーガーだよ」と茂之は誇らしげに答えた。
「それはどういったハンバーガーなんですか?」
「厳選されたアメリカ産牛100%のパテと、糖度が高いものだけを選んだフルティカトマト、レタスを使って作るハンバーガーだよ」
「それは美味しそうですね」
「論より証拠だ。作ってみるから食べてみないか」
「ぜひ食べてみたいです」
「よし。では作るから少し待っていてくれ」
 そう言って茂之はすみれを伴って厨房に消えていった。

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