女子大生のハンバーガー店経営物語

第四章 強みと弱み

第三節

 茂之は出来立てのサンデーバーガーを雄一郎の元に持っていった。
「美味しそうですね」
「自慢のハンバーガーだからね。さっそく食べてみてくれ」
 雄一郎はサンデーバーガーを食べてみた。トマトの甘みが雄一郎の口の中に広がっていった。そしてパテの旨味も同様に広がっていった。
「うん。美味しいですね。サンデーバーガーは差別化されていて強みになりますね」
「マイケル・E・ポーターの『競争の戦略』にある差別化の戦略を採用したんだ」
『競争の戦略』には次のように書いてある。

 他社に打ち勝つための三つの基本戦略がある。
 1 コストのリーダーシップ
 2 差別化
 3 集中(五六頁)

「『競争の戦略』ですか。名著ですね」
「ポーター先生が言う戦略だから間違いないはずだよ。そして差別化されたハンバーガーはサンデーバーガーだけじゃない。16種類あるハンバーガーの多くがアメリカ仕込みの差別化されたハンバーガーだよ」
 茂之は誇らしげに語った。アメリカで出会ったハンバーガーの話を雄一郎に語った。雄一郎は黙って茂之の話を聞いた。

 雄一郎は続けた。
「それでは、他にも強みを挙げていきましょう」
 茂之とすみれは店の強みを挙げていった。アメリカの雰囲気がありながらも華美過ぎない内装、きめ細かいサービスなどが挙がった。

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