「ガスト」などを運営するすかいらーくは傘下の約30の全ブランドの約3000店で、約10万人いるアルバイトやパートの店員が所属とは別の店舗で働ける仕組みを立ち上げるようです。

3月25日付日本経済新聞は「情報を共有するためIT(情報技術)システムに約100億円を投資」「2018年7月以降、新システム対応店から順次始める」と報じました。

「『1日の14時から募集したい』といった急な人繰りに困った店舗の情報をシステム上で登録し、働きたい人がスマートフォン(スマホ)を通じて申し込む。シフトに入ることが決まれば通知する。所属と違う店舗で働いた場合は時給を上乗せすることを検討する」(同記事)といいます。

店舗間の融通を円滑に進めるため、「ブランドごとに異なっていた接客マニュアルもグループでほぼ統一する」(同記事)といいます。

すかいらーくはアルバイト向けに動画・画像の接客や調理のマニュアルをグループ全店に順次導入し、従業員が自身のスマホなどを使って好きな時に学べるようにしており、即戦力として働ける環境を整えています。

すかいらーく、スマホで学べるバイト向けの動画・画像の接客・調理マニュアルを導入

人手不足が深刻化するなか、ITを駆使して人的資源を効率化し、柔軟な店舗運営を実現したい考えです。人手が足りない時間帯に他店から人員を融通してもらうことは店長間で話し合って行われるという例がありますが、ITを活用することでより効率的に運用していきます。

店員は柔軟な働き方ができるようになります。たとえば、自宅近くの店舗に勤める学生が学校の近くの店舗に立ち寄って働くといったことができます。

外食・小売業界では人手不足に対応するため、異なる店舗で店員を融通する動きが広がり始めています。

ファミリーマートは直営や系列のコンビニエンスストアで、アルバイトやパートの店員が自らが所属するのとは別の店舗でも働けるようにする仕組みを実験的に立ち上げました。

ファミリーマート、店舗間で店員を「シェア」

他には、「ハイデイ日高は一部の直営の店舗間でアルバイトを融通する仕組みを導入した」(同記事)といいます。

また、「タリーズコーヒージャパンも直営店で働く約7000人を対象に、今春から異なる店舗で柔軟に働けるようにする。新たなシステムの導入で専用のサイトからスマホでシフトを入力できるようにするほか、足りない店舗の情報を見られるようにする」(同記事)といいます。