女子大生のハンバーガー店経営物語

第五章 機会と脅威

第三節

「それでは最後に脅威を挙げていきましょう」と雄一郎が提案した。
「脅威ねぇ。脅威なんてないと思うんだけど」と茂之は言った。
 そこですみれは諌めるように言った。
「楽観的になっているからいけないのよ」
「楽観的になっているわけじゃない。ただ、現実的に脅威なんてないじゃないか。近くにマイスバーガーがあるわけじゃないし」
「確かにそうだけど。でも、もしかしたらに将来的に脅威が現れるかもしれないし。例えば、マイスバーガーが目の前に出店してきたらどうするのよ」
「そんなもしも話をしても仕方がないだろ」
「そうだけど」
ここで雄一郎が口を挟んだ。
「将来の不確定なことを話しても仕方がないかもしれませんが、それでも様々なことを想定しておいて損はないと思います。もしマイスバーガーのような大手が近くに出店してきたらお店の存続に関わります。脅威として考える価値はあります。面倒かもしれませんが、あらかじめシミュレーションしておいてはどうでしょうか。仮にその脅威が現れなくても得られるものがあるはずですから」
「まあ、そう言われるとそうだな。シミュレーションしておくか」

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