セブン&アイ・ホールディングス(HD)は4月5日、中国地方を地盤に総合スーパー(GMS)を展開するイズミと業務提携すると発表しました。

セブン傘下のイトーヨーカ堂とイズミが共同で仕入れや商品の開発、商品供給を行うほか、両社での共同出店やプライベートブランド(PB)の供給も検討していく方針です。電子マネーの相互利用も行う考えです。

中国地方唯一のイトーヨーカドー福山店(広島県福山市)を来春をメドにイズミに引き継ぎます。イズミは中国・四国・九州地方を中心に店舗網を築いている一方、ヨーカ堂は関東地方が地盤のため、棲み分けができると判断しているようです。

セブンの業績は好調です。2018年2月期の連結決算は、最終的な儲けを示す純利益が前年比87.2%増の1811億円と最高益を更新しました。しかし、ヨーカ堂は営業収益(売上高)が2期連続で前年割れし、最終損益では赤字が続くなど不振にあえいでいます。セブンは16年10月に40店の閉店を含むヨーカ堂の構造改革を発表しています。

一方、イズミは好調で、18年2月の連結営業収益は前年比6.5%増となる7481億円の見込みで、見込み通りならば8期連続の増収となります。売上高の規模はヨーカ堂の6割程度ですが、本業の儲けを示す営業利益はヨーカ堂の10倍以上の390億円を見込んでいます。

イズミはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などと共同で新業態の大型商業施設を出店するなど、コト消費に対応した売り場づくりや店舗運営も得意です。セブンはイズミの売り場づくりのノウハウをヨーカ堂に取り入れることで構造改革を進めたい考えです。