6月28日付日本経済新聞は「石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油は2019年4月に統合新会社を設立する方針を固めた。約28%の出光株を持ち、反対を続けていた創業家が賛成する意向に転じた」と報じました。

新会社の国内ガソリン販売シェアは30%となり、50%超を握る最大手のJXTGホールディングスと合わせると80%のシェアを占めることになります。事実上の2強体制になるといえるでしょう。

出光と昭シェルの統合は不可避の情勢でした。電気自動車などエコカーの普及でガソリン需要が年2〜3%ずつ減っており、規模が小さい企業では生き残りが難しくなっていたためです。そうしたなか、両社は経営統合することで収益を改善し成長路線への転換を図りたい考えです。

経営統合の形態は今後詰めるようですが、株式交換による合併が有力のようです。

株式交換とは企業のM&A(合併・買収)の一形態です。子会社となる企業(買われる側の企業)の株主に保有する株式を手放してもらい、親会社となる企業(買う側の企業)の株式を所定の交換比率で計算された数だけ割り当てます。買収に多額の現金が必要ないため、機動的な企業再編が可能になります。

出光と昭シェルは15年に統合で基本合意していましたが、16年6月の出光の定時株主総会で出光創業家が統合反対の意向を表明し両者が対立、それにより統合は進んでいませんでした。