米アマゾン・ドット・コムは6月28日、処方薬のインターネット販売を手掛けるピルパックを買収すると発表しました。ヘルスケア事業の強化を図る考えです。

アマゾンをめぐっては、薬局ないし医薬品流通の分野に参入するとの見方が広がっていました。買収は今年下期の完了を見込んでいます。買収条件は明らかにしていません。買収でアマゾンが処方薬販売に本格的に参入することになります。

ピルパックはネットで処方箋を受け付け、1回の服用分を小分けに包装して配送しており、高齢者など複数の慢性的な症状を抱える患者を中心に利用が広がっています。米50州で事業ライセンスを取得しています。

米ウォルマートもピルパック買収に関心を示していたようで、CNBCは4月に、10億ドル未満の価格で買収することを検討していると報じていました。

アマゾンの動きを受け、日本でも医薬品のネット販売が加速する可能性があります。日本国内では、14年に一般用医薬品(大衆薬)のネット販売が解禁され、アマゾンジャパンも17年から大衆薬の一部を指す「第1類医薬品」をサイト上で取り扱っています。実店舗を構えて薬剤師を常駐させる必要があるほか、一部製品では対面販売が義務付けられており、ネット販売といえどもハードルは低くありませんが、高齢者や過疎地住民などの利用が見込めるため、販売する企業が増えていく可能性があります。