居酒屋の串カツ田中ホールディングスは、6月1日から9割の店舗で実施している全席禁煙化が経営に与えた影響を分析し公表しました。

串カツ田中、全国160店で全席禁煙。6月から

6月の既存店客数は前年同月比2.2%増と伸びた一方、客単価が5.0%減と大きく減少したことから、売上高は2.9%減となりました。

6月1〜14日に串カツ全品を税込み108円で提供するキャンペーンを開催したほか、22〜30日にはドリンク全品を同216円で提供するキャンペーンを実施したことが客数の増加要因になった一方、客単価を大きく下げる要因にもなりました。未成年者の来店が増えたことが客単価を大きく下げる要因になったといいます。

禁煙化により客層が変化し、家族が6%増、20代までの男女グループと女性・カップル客がそれぞれ1%増となった一方、会社員・男性は6%減、30代以上の男女グループが1%減となりました。全体として来店のピーク時間が早まり、深夜帯の売り上げが減少したといいます。

外的要因も大きく影響したといい、気象庁のデータから6月は前年同月より月間降水量が多く、それにより客足が遠のいたといいます。また、サッカー・ワールドカップ(W杯)開催も客足が遠のいた要因になったとしています。

来店客に実施したアンケートでは「禁煙だから安心して子供を連れて行ける」との声があった一方、「お酒を飲める場でタバコが吸えないなんてありえない」との声があったといいます。

店舗従業員に実施したアンケートでは「禁煙だからこそ来店するお客がいる」との声があった一方、「禁煙になったと聞くと、日に1〜4組が着席せずに帰る」との声があったといいます。店外での路上喫煙やポイ捨てといった問題も一部で起きており、近隣住民から苦情も上がっているといいます。

串カツ田中は禁煙化による影響を踏まえ、新規客の定着や、減少傾向をみせた会社員・男性などの客層回復に向けた施策を強化する考えです。