石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油は7月10日、2019年4月に経営統合することで合意したと発表しました。統合に反対してきた出光の創業家が取締役2人の推薦などを条件に賛成に転じたことから、経営統合が実現することになります。

両社は10月に株式の交換比率を決め、12月の臨時株主総会を開きます。株主の承認を経て19年3月末に昭シェルが上場廃止となり、4月1日に株式交換による経営統合で新会社を発足します。

新会社の社名は「出光興産」とし、事業は「出光昭和シェル」の通称で展開します。全国の給油所では当面それぞれのブランド名を併用し、一本化を今後検討するといいます。

両社は当初「対等合併」を目指していましたが、合併という形にこだわるのをやめて株式交換による経営統合の道を選びました。形式上、出光が親会社となり、昭シェルが子会社となります。

創業家は、出光が昭シェルを子会社化するのであれば出光の理念を維持できると判断したようです。また、創業家側が取締役2名を推薦できること、商号とブランド名を残すことが決まったことから創業家は一定の影響力を確保できると判断し、また、自社株買いなど株主還元も決まったことから、賛成に転じたとみられます。