カタログ通販大手のディノス・セシールは8月3日、通販サイトでの顧客の購買情報をもとに、一人ひとりに異なる小冊子を作成して発送する取り組みを始めました。

従来のカタログ通販は同じ内容の冊子を大量印刷して送るのが一般的ですが、新たに始める小冊子は、受け取る人の嗜好に合わせたコーディネートの提案をしたり、表紙には顧客の名前や過去に購入した商品を印刷したりして、「あなただけのカタログ」を作成して送ります。

小冊子の名前は「Like it!」。まずは今年の春夏商品のうち売れ筋の130点のアイテムを購入した人を対象に送ります。

コーディネート画像は写真共有サイト「インスタグラム」に掲載された写真を利用します。AIが、顧客の購入商品に類似したアイテムでコーディネートした写真をインスタグラムの中から探し出します。また、そのコーディネートを再現できる商品をディノスの通販サイトの中からAIが探し出します。

購買情報をもとに、顧客の嗜好に合わせた提案を行うメール販促はネット通販で普及していますが、紙媒体を組み合わせる取り組みは珍しいといえます。

8月2日付日本経済新聞によると、「当面は人手を介すが、年内に小冊子づくりまで完全自動化を目指す。将来的には数十ページあるカタログも一人ひとり異なる内容にする考え」といいます。

また、「同社は2017年9月に一部顧客を対象に、ネットの購買情報をもとに紙のダイレクトメール(DM)を送るテストを実施。メールのみを送った場合に比べ購入率が2割向上した」(同記事)といいます。