あなたの店舗は入りやすいでしょうか。「入りやすさ」は非常に大事です。というのも、多くの店において見落としがちになっていることだからです。なぜかというと、店で働いている人は毎日、当たり前に店の入口を通過しているので、入りやすいかどうかに気を配ることがなくなってしまうからです。
「うちのお店は入りやすいですよ」と思っているかもしれません。本当にそうなのでしょうか。初めて訪れる人でも入りやすくなっているでしょうか。私は多くの店を訪れますが、およそ半数の店は入りづらいと感じています。
この「入りづらさ」には「物理的」な面と「心理的」な面の2つがあります。物理的な面では、入口付近に物が置いてある、扉が閉まっていて営業しているのかがわからない、入口が狭い、単純に入口の場所がわからない、店員が邪魔で入れないといったことが挙げられます。
心理的な面では、入口が汚い、入口付近にいた店員の雰囲気が暗い、店内のどんよりとした雰囲気が入口から垣間見える、ドアを開けてもなにも反応がない、反応があってもやる気のない反応だったといったことが挙げられます。店側が思っている以上に客は入りづらいと思っていると理解しておくべきです。
■ 客は「入りづらい」とは言ってくれない
私は多少の入りづらさであれば我慢して入ることはあります。しかし、多くの人は我慢せずにその店に入るのをやめて他の店に行ってしまいます。そのことを店の人は知る由もありません。「この店は入りづらい」とは言ってくれません。
商品・サービスの提供が遅い、店員の態度が悪いといった店内のことであれば、ある程度の苦情や不満、不備を吸い上げることはできます。しかし、店に入る以前の苦情や不満、不備を吸い上げることは非常に困難です。
入口の入りづらさはそういった理由により見落としがちになってしまいます。しかも、集客に直結する非常に大事なことです。本当にもったいないと私はいつも思います。
・入口付近にある障害物を全て取り除く
・入口を開けて固定しておく
・入口の照明を強くし、明るくする
・入口から店内を見渡せるような間取りにする
・スロープを設置する
・入口にある段差をなくす
・「入口はこちらです」という文字と矢印を設置する
・「お気軽にお入りください」という看板を設置する
・入口付近の清掃を徹底する
・ドアが開いたら従業員が元気よく笑顔で挨拶するよう教育する
・店内から常に入口を伺い、客が躊躇していたら声がけするよう徹底する
・入口付近に従業員を配置し、客を店内に誘導する
繰り返しになりますが、店側が思っている以上に客は入りづらいと思っています。顧客目線で入りやすくなっているかに気を配っていきましょう。
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