トヨタ自動車は国内で4つの販売系列ごとに振り分けてきた車種の取り扱いを全店共通にするようです。

9月27日付日本経済新聞は「乗用車の全車種を2025年をめどに国内約5千の全店で売る。国内向けに約60車種は売れ筋を中心に約半分に絞る」と報じました。4系列ある販売店ごとの「専売車」をなくし、系列を事実上一本化します。「高級車ブランド『レクサス』は系列に関係なく展開しており、そのまま残す」(同記事)といいます。

トヨタ車の販売会社は約280社あり、その9割以上が地場資本による独立経営を行っています。各販売店は、クラウンを中心とした高級車を扱う「トヨタ店」、ハリアーなど中級車の「トヨペット店」、カローラを中心とした大衆車を売る「カローラ店」、ヴィッツなど大衆車の「ネッツ店」の4つに分けられています。

こうした系列ごとの販売体制は顧客層のすみ分けがしやすいなどのメリットがある一方、売れ筋車を系列ごとに開発するのはコストがかさむといったデメリットがあります。また、最近は複数系列で売る車種が増えたため、系列の違いは薄れつつありました。こうしたことから、系列を一本化することで開発費の削減につなげたい考えです。

販売店を拠点にしたカーシェアへの本格参入も行います。「トヨタは19年春から国内でカーシェア事業に参入する。まず東京の直営店から始め、全国の地場資本の販売店も自主的に参加できる仕組みを作る。飲食や小売企業など異業種と連携した共同店舗の開設も後押しし、系列販売店の収益源を広げる支援もする」(同記事)といいます。