ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を運営するモスフードサービスは10月3日、食中毒事故の再発防止策を発表しました。

同社は、店舗がチェーン本部から納入した食材が食中毒の原因だった可能性が極めて高いとし、パティ(肉)と野菜の検査や洗浄を徹底する再発防止策を発表していました。今回新たに、野菜など非加熱食材の検査や洗浄、温度管理などを徹底する再発防止策を発表しています。

モスバーガー、8都県28人が食中毒。本部納入の食材が原因か

この問題では、8月10〜23日に関東甲信地方8都県にある19店舗を利用した計28人が腸管出血性大腸菌「O121」に感染し、長野県上田市の「アリオ上田店」と同県茅野市の「茅野沖田店」の2店舗が保健所から営業停止の行政処分を受けています。

モスバーガーの食中毒事故、さらに1店が営業停止処分

同社によると、関係自治体と並行して調査を実施したものの、現時点において、食中毒の感染源と感染経路は特定できていないといいます。ただ、茅野沖田店に対する営業停止処分が終了して以降、顧客からの新たな体調不良の申し出はないとしています。

今回新たに、具体的な再発防止策を「加工野菜」と「生鮮野菜」に分けて公表しました。

加工野菜に関しては以下の通りです(以前に公表済みのものを含む)。

生産では、洗浄、殺菌工程の強化とその有効性を確認し、流水洗浄の工程を強化するほか、殺菌剤の濃度測定を色判定からデジタル測定へ変更し、濃度確認回数を追加します。また、包装から保管、流通に至る経路での温度管理を強化するとしています。

検査では、大腸菌、腸管出血性大腸菌O157、O121を項目に追加するとしています。

物流では、加工野菜をさらにもう一重のビニール袋で覆うことを追加するほか、倉庫から店舗に至る経路での温度管理を強化するとしています。

店舗では、袋の外側をアルコール製剤で除菌することを追加するほか、納品から提供までの温度管理を強化するとしています。

生鮮野菜に関しては以下の通りです(以前に公表済みのものを含む)。

検査では、サンプル品による一般生菌、大腸菌群、大腸菌、腸管出血性大腸菌O157、O121を項目に追加します。

店舗では、洗浄前の野菜の「重要衛生管理エリア」への持ち込み制限を強化するほか、洗浄マニュアルの正しい運用と徹底を行うとしています。

なお、パティに関しては、検査項目に腸管出血性大腸菌O121を追加することを既に公表済みです。