アマゾンが始めた試着できるネット通販サービスとは?

 アマゾンジャパンは10月25日、有料会員「プライム」向けに、衣料品を購入前に試着できる無料の通販サービス「プライム・ワードローブ」を始めたと発表した。自宅に届いた衣服や靴などを自宅で試着し、気に入った商品だけを購入し、残りは返送する。送料は無料。

 1回3〜8点を取り寄せて試着する。通常、1〜3日で届くという。返送用の箱と着払い伝票が同梱されているため、その箱に返品する商品を入れて伝票を貼り、7日以内に近くのコンビニなどから送り返す。

 商品は数千のブランドの中から、大人から子供向けまで性別を問わず衣服や靴、バッグ、腕時計、ジュエリーなどをそろえる。

 自宅にある手持ちのアイテムとコーディネートしながら試着できるため、「時間を気にせず、ゆっくりと試した後に気に入ったアイテムのみを購入できるので、自宅が試着室になったような買い物体験が実現する」という。ネット通販で衣服を購入する場合、試着できないというデメリットがあったが、ネット販売でも試着の要素を取り入れることで気軽に利用してもらいたい考えだ。

 アマゾンジャパンはこれまでも30日以内であれば無料で返品できるサービスを「アマゾンファッション」で手がけているが、いったん購入した上でのサービスで、返品時に商品代金と送料が返金される仕組みとなっている。新サービスは不要と思った商品にお金を支払う必要がなく、購入や試着への心理的な負担を下げられるとみている。

アマゾンは日本の衣料品ネット販売の支配をも目論んでいる?!

 アマゾンジャパンは近年、ファッション分野に力を入れている。2007年に服やファッション小物をメインにしたファッションカテゴリーを立ち上げ、09年にはジュエリーを追加した。

 今春にはファッション通販用の撮影スタジオを東京・品川に開設した。米国、英国、インドに続く4番目のスタジオとなる。アマゾンで販売するファッション商品の画像や動画を製作する。消費者は衣服をネット通販で買う場合、サイト上の写真や動画のコンテンツを重要視している。質の高い写真や動画を掲載することで購買を促進したい考えだ。

 米調査会社などによると、米アマゾンは17年の売上高ベースで米国最大の衣料品販売店になったとされる。一方、日本の衣料品ネット通販市場ではゾゾタウンを運営するZOZOの一人勝ちが続いている。アマゾンは日本のファッション分野でも新たなサービスを展開するなどして市場を支配したい考えだ。