スマホで手軽に採寸できるアプリをコナカが開発

 紳士服大手のコナカは11月15日をメドに、スマートフォンのカメラを使って服のサイズを自動採寸できるアプリをリリースし、オーダーメードのワイシャツを売り出すと発表した。撮影した体型画像に基づいて人工知能(AI)が寸法を割り出し、一人ひとりの体型に合ったぴったりサイズのワイシャツを販売する計画だ。

 採寸は、〈利用者がアプリに身長や体重などの情報を入力したうえで、スマホのカメラで体の前後、左右の4方向を、画面にある人の形をした枠に収まるように撮影すると、首回りや肩幅、ゆき丈などミリ単位でサイズが計測される。撮影はワイシャツとスラックスを着用した状態で行う〉(11月2日付日経MJ)といった手順でできるという。

 同システムは、AI開発ベンチャーのアリスマーと共同開発。コナカの社員などから収集した体型データをAIに学習させて精度の高いサイズを割り出せるようにした。開発までに2年かかったという。

ゾゾスーツより便利?!

 コナカが開発を進めている間に衣料品通販サイトのZOZO(ゾゾ)が、専用のボディースーツ「ゾゾスーツ」を使って全身を自動採寸したデータを基に服を作るサービスを始めており、コナカは「先を越されて奈落の底に落とされた気分になった」という。コナカは同分野でゾゾの後塵を拝した格好だ。

 ただ、ゾゾの場合はスーツを着用して写真を12枚撮影する必要があるほか、採寸の精度に課題があるとされている。一方、スマホのカメラで撮影するだけで採寸できるコナカのサービスは、ゾゾよりも手軽に利用できると考えることもできそうだ。

 ゾゾに対抗するようにオーダーメードサービスを強化する動きが広がっている。例えば、オンワードパーソナルスタイルは8月に、オーダースーツ店「カシヤマ ザ・スマートテーラー」で紳士向けのオーダーワイシャツを発売した。従来のオーダースーツだと初回注文は採寸などのために店に行く必要があったが、ワイシャツは1枚目からインターネット上で購入できる。コナカも現在、オーダースーツブランド「ディファレンス」を展開しているが、店舗で採寸する必要がある。

 今回のサービスで店に行く必要はなくなるが、商品を実際に店頭で確かめたり、実際に採寸してもらいたいというニーズは根強く存在するため、スマホでの販売と実店舗での販売を両立し、幅広いニーズに対応したい考えだ。