中国や日本の素材工場46カ所を開示
ファーストリテイリングは傘下のカジュアル衣料品店「ユニクロ」の主要な取引先素材工場のリストを公開した。
今回開示した素材工場は9カ国46カ所。12月4日付日本経済新聞によると〈衣料品の生産数量の約8割を占める〉規模となる。工場の名称と所在地を公開している。
国別では中国が最多で25カ所だった。日本とベトナムがそれぞれ6カ所で続いた。タイやインドネシア、バングラデシュなどの工場が公開されており、東南アジアが目立った。
ユニクロにとって、中国は全体の約6割を占める世界最大の生産国でもある。素材工場も中国が中心的な役割を果たしていることが明らかになった。
日本ではデニム素材を手がけるカイハラの工場が4つ開示された。
ファストリは2017年2月以降、取引先の縫製工場を順次公開してきた。同年12月にはユニクロの姉妹ブランド「GU(ジーユー)」の64の縫製工場のリストを開示している。今回は素材工場の公開にまで踏み込んだ。
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こうした動きは、外部の目が届きにくい途上国の生産現場を透明化することで信用を獲得する狙いがある。工場の労働者が劣悪な環境で働かされるケースに対して批判の声が上がっていたためだ。ギャップやへネス・アンド・マウリッツ(H&M)などが先行してリスト開示に動き、ファストリも追随した。
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