サービス業の人手不足倒産は3年連続で増加

 人手不足を背景にした倒産が増えている。東京商工リサーチの調べによると、人手不足に関連する2018年の倒産件数は前年比22.0%増の387件だった。13年の調査開始以降で最多となる。

 産業別では、介護や飲食などのサービスが39.4%増の106件で3割近くを占め最多だった。他業種への人材流出を背景に、サービス業の人手不足倒産は3年連続で増加した。

 原因別では、人材確保が困難で事業を継続できない「求人難型」が68.5%増の59件と大きく増えた。人材を引き留めるための待遇改善がコスト増となり経営が悪化した「人件費高騰型」が73.3%増の26件と大幅に増加した。代表者の病気や引退による「後継者難型」は11.6%増の278件だった。「後継者難型」が7割を占めた一方で、「求人難型」や「人件費高騰型」の増加が目立った。

 18年の全体の倒産件数は2.0%減の8235件で、10年連続で前年を下回った。過去30年では3番目に低い水準。外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理法が成立したものの即効性は期待できず、人手不足による倒産が押し上げるかたちで19年は全体の倒産件数が増加に転じてもおかしくない状況だ。

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