買収額は1100億円超

 2月21日付日本経済新聞は〈入札が続いていたベルギーのチョコレート会社「ゴディバ」の日本事業について、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが買収することが決まった。関連事業を含む買収額は1100億円超〉〈ゴディバが20日、発表した。対象は日本で高級チョコレート店「ゴディバ」を展開しているゴディバジャパン(東京・港)で、韓国、オセアニア地域のゴディバ事業を含む。全体の売り上げは400億円程度で、9割以上は日本事業が占めるもようだ〉と報じた。

 ゴディバの親会社であるトルコの食品大手、ユルドゥズ・ホールディングは、トルコ政府と米トランプ政権との関係悪化でトルコのリラ通貨が下落したため、外貨建て債務の負担に苦しんでいた。外貨建て債務の圧縮を進めるため、2018年秋にゴディバ日本事業の売却手続きを始めている。

 ゴディバは日本で百貨店などに約300店を展開。高級さを売りとしている。10年からはコンビニエンスストアなどでも商品を販売している。ゴディバジャパンの業績は好調で、〈過去7年で売り上げが3倍に拡大している〉(同記事)という。だが、ゴディバは既に百貨店の約7割に店舗を構えるなどしており、出店余地は乏しく、成長は頭打ちとの懸念がくすぶる。コンビニでの販売で売り上げは増えたが、これ以上の流通拡大はブランドイメージが毀損するリスクをはらむ。

 MBKパートナーズは日本事業をさらに拡大させることを目論む。だが、成長余地の乏しい日本事業に、関連事業を含むとはいえ、1100億円超もの巨費を投じてリターンを得ることに懐疑的な見方が少なくない。道のりは平たんではなさそうだ。

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