次世代コンビニの構築目指す

 ファミリーマートは4月2日、顔認証で入店・決済できる次世代コンビニエンスストアの実験店を横浜市にオープンした。人手不足が深刻化するなか、パナソニックと組んで省力化を可能にする次世代モデルの構築を目指す。

 2日に開業した「ファミリーマート佐江戸店」では、パナソニックグループの社員だけが利用できる実験スペースを設けた。事前に顔写真を登録した人が機器の画面に顔をかざすとゲートが開閉する。入店後に選んだ商品を精算用の専用台の上に置き、顔認証で決済を終える仕組み。

 一般客は別の入り口から顔認証なしで入退店できる。顔認証による決済サービスは利用できない。

 店内の商品棚には価格などを表示する電子棚札を設置した。また、店内の各所に設置したカメラやセンサーで利用客の動きや混雑具合、欠品などの情報を店員が身につけたウェアラブル端末に通知するシステムを導入した。IT技術を駆使することで業務の効率化を図り、販売機会のロスを防ぐ。

 スマートフォンで注文した商品を配達する実験も行う。この実験は配達先を限定しており、一般客は利用できない。

 顔認証システムを使ったコンビニ運営の動きが加速している。セブン-イレブン・ジャパンはNECと組み、顔認証で利用者を特定し、会計ができる実験店を昨年12月に開いた。レジャー施設のハウステンボスは昨年5月に顔認証で入退店する無人コンビニをオープンしている。ローソンは深夜時間帯の無人営業の実験を7月ごろから始めるが、入店方法については、顔認証システムの導入も検討中という。

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 顔認証システムを活用した店舗運営は中国が先行している。中国のディープブルーテクノロジー(深蘭科技)は顔認証システムを取り入れた無人コンビニ「テイク・ゴー」を実用化している。

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