良品計画が国内初のホテルをオープン

 良品計画は4月4日、東京銀座にホテルを開業した。同社が展開する生活雑貨店「無印良品」を併設したホテルで、実際に販売する備品を使ったことが特徴。訪日外国人やビジネス客などに無印良品の世界観を感じてもらうことを目指す。

 ホテル「MUJI HOTEL GINZA(ムジホテルギンザ)」は旗艦店の「無印良品 銀座」に併設する。地下1階から地上10階までの複合施設。1~6階が無印良品、6~10階をホテルとして活用する。地下1階にはレストラン「MUJI Diner(ムジダイナー)」が入居する。

 ホテルの客室数は79室。セミダブルやツインなど9種類を用意した。宿泊料金は1泊1人1万4900円から。「アンチゴージャス、アンチチープ」をコンセプトに、利用しやすい価格設定となっている。宿泊料金は季節変動せず固定とした。客室では無印良品の備品を導入。一部は1~6階の無印良品店舗で買えるという。

 ホテルは2018年に開業した中国の深圳市と北京市に続き3カ所目となる。

 とある日の昼下がりに「無印良品 銀座」を訪れた。平日にもかかわらず多くの来店客で賑わっていた。

 1階は食品売場で、野菜や果物など生鮮品を扱っているのが特徴。弁当や冷凍食品も販売する。弁当は宅配も行う。ベーカリーも併設し、焼きたてのパンを販売する。良品計画は近年、食品に力を入れている。

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 地下1階にはオープンキッチンのムジダイナーがあり、野菜を中心に旬の魚介や肉を使った料理を提供する。席数は118席。朝食、昼食、夕食で異なるメニューを用意。昼過ぎのカフェタイムではコーヒーやチーズケーキなどカフェメニューを提供する。

 カフェタイムに「焼き魚定食」(税込み850円)を注文した。この日の魚はサバ。ご飯とみそ汁、3つの小鉢がセットになったもの。どれもなかなか美味しい。

 2~5階では衣料品や雑貨などを扱う。

 6階はホテルのフロントのほか、レストランと、複合的なデザイン文化の発信基地となる「ATELIER MUJI GINZA(アトリエムジギンザ)」を展開する。

 良品計画は衣料品と雑貨が収益の大半を稼ぎ出しているが、ホテルと食品を新たな収益源に育てたい考え。

 アパレルや雑貨を主体にした企業では、アパレル大手のストライプインターナショナルが18年2月、東京・渋谷に高価格帯のホテルをオープン。同じ施設で衣料品や飲食も手がけている。

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