ネット上で接客

 アパレル大手のオンワードホールディングス(HD)は、販売スタッフの着こなし案と商品情報を連動させ、EC(電子商取引)サイトやSNS(交流サイト)に投稿できるサービス「STAFF START」を導入した。同サービスを手がけるファッション系IT(情報技術)スタートアップ、バニッシュ・スタンダードが5月10日に発表した。

 「STAFF START」を活用することで、利用客は店に足を運ぶことなく、販売スタッフから着こなし提案が受けられる。販売スタッフは自身が勤務する店舗以外の顧客に対しても着こなし投稿を通じてネット上で接客できる。

 販売スタッフが投稿した着こなし案を経由して販売に至った場合は、投稿したスタッフの実績としてカウントされる。店頭での販売実績と合わせて評価することでスタッフの士気向上が期待できる。

 バニッシュ・スタンダードによると、「STAFF START」経由での売上高は2018年2月~19年1月で160億円を超えたという。また、着こなし投稿を通じて月に3400万円超の売り上げ実績を記録したスタッフもいるという。

 オンワードHDでは、18年11月末に関連会社のアパレル企業、アイランドで「STAFF START」の利用を開始し、19年2月末にはオンワード樫山でも導入した。全国1000店以上で3000人以上のスタッフが着こなし投稿を始めたという。

 アパレル大手のレナウンが倒産した。同社は2020年5月15日、東京地方裁判所より民事再生手続き開始決定および管理命令を受けたと発表した。負債総額は3月31日現在で138億7900万円。今後はスポンサーを探し、事業の維持・再生に取り組む考えだ。厳しいのはレナウンだけではない。百貨店向けアパレルはどこも厳しく、オンワードホールディングスは20年2月期に国内外で約700店を閉店したが、21年2月期も約700店規模を閉店する方針だ。  icon-arrow-circle-right チャンネル登録はこちら